AMIAYA×ANNA SUI
2022/11/18
アナさんがブティックショーのブースを友達とシェアしながら、初めて5枚の服を発表した1981年。アナさんのクリエイションによって世界のファッションシーンが動いた時です。メイシーズとブルーミングテールズからすぐに注文が入ったと聞きました。その時のお気持ちを聞かせていただけますか。
アナ「とにかくエキサイティングな瞬間でした。初めて発表する服に、2つものストアから注文が入るなんて全く予期もしていなくて、とても驚いたし、そして本当に嬉しかった。それまでは誰かのもとで働いていたから、一人でデザインするということにずっと挑戦してみたかった。それからは、1991年に初めて自分のファッションショーを開催するまで、とにかく忙しい毎日がはじまりました。」
今回のコラボレーションについて思うことを教えてください。
アナ「日本で何年も販売をしているので、このコラボレーションをとても楽しみにしています。今回はまた少し視点を変えて、若いオーディエンスに向けてコレクションを発表するので、それも楽しみ。4年前に私のファッションショーにAMIとAYAが来てくれて、そのあとどんどんメディアなどで露出が増えるのを見かけるようになって、2人の活躍をずっと見ていた。そんな2人とこうしてコラボレーションが出来ることはとても嬉しい。今回は来てくれてどうもありがとう。」
これからのファッション業界の未来に何を望みますか?アナさんのヴィジョンをお聞きしたいです。
アナ「ファッション業界はとても早いペースで変わっていっている。そのなかで今とてもフォーカスされていることの1つは、ユースだと思う。私自身、ずっと若い人のファッションが好きだった。落ち着いたレディーな格好よりも、いつでもクールでヤングな格好をしていたかった。なので今回のコラボレーションで、新たな世代にも向けて発表できるということがとても嬉しい。昨今の90年代や2000年代のファッションブームのおかげで、私にも注目が集まったのではないかと思っている。若い人たちにもこのコレクションが届くと嬉しい。」
AMIAYA「アナさんの世界感がすごく好きだから、コラボレーションが出来ること、そして若い世代に向けて一緒に発信ができることがとても嬉しいです。」
アナ「どうもありがとう。私はとってもラッキーです。」
日本と、世界のZ世代にメッセージをお願いします。
アナ「今のZ世代が、私が若かった頃と同じくらいにファッションに対してエキサイトしているといいなと思う。私はその頃、ファッションのために生きていたから!次の給料で何を買おう、次のパーティーで何を着よう、次のクラブで何を着よう、そればかり考えていたし、その時間がすべて大好きだった!ファッションショーやスタイルは変わりゆくけど、今はまた、個々の スタイルを表現する時代になったと思う。何を着るかだけじゃなくて、ヘアやメイクももちろん大事。自分のことを、ファッションを通じて表現したい時代。みんなと同じ、ではなく、それぞれが持つ自分の個性を表現していくことこそがファッション、という時代に戻ってきたんだと思う。それはまさに自分がファッションを楽しみに生きていたユースの時と同じなので、それが嬉しい。ファッションを自分のために楽しんでほしい。
AMIAYA「これからのアナさんのクリエイションもすごく楽しみにしています。」
アナ「ありがとう。」