hair make up artist「Tori.」×AMIAYA
2018/02/14
jouetieのヴィジュアルカタログでも毎回クリエイティブなヘアメイクを披露してくれる、ヘアメイクアップアーティストのTori.さん。今回は、そんな彼女とAMIAYAさんにメイクについてお話を伺いました。
−−AMIAYAさんとTori.さんの出会いを教えてください。
Aya:5年ぐらい前のマークスタイラーの展示会の時に、友人の紹介で会ったのが初めてだったと思います。その後、自分たちのCDのアー写とジャケ写の撮影でTori.さんにヘアメイクをしてもらったのが初めてのお仕事です。
Ami:Tori.さんは自分たちが思い描く以上のクリエイティブなセンスを持っているので、作り出す物がいつも想像を超えてくるんです。
Aya:あとはキャラクターも好きだし、Tori.さんがカッコイイと思う物を私たちも同じようにカッコイイと思います。
−−AMIさんとAYAさんとのメイクのこだわりは何ですか?
Aya:私たちのメイクのこだわりは、……同じです(笑)。キャットラインに濃いリップ、チークは目の下あたりの高い位置に入れて、最近はラメを付けています。これが私たちのメイクの基本で、撮影でもTori.さんはいつもこのメイクをしてくれます。
Ami:私がエイミー・ワインハウスがすごく好きなので、太めのキャットラインをマネしているんです。
Aya:私もそれをマネしてます(笑)。でも、日に日にラインが太くなってきているんです(笑)。最近、まわりの方に“昔より顔が似てきたね”と言われることが多いのですが、昔はメイクで少し差を付けていた方がいいと思ってそうしていたんですが、メイクを一緒にした方が評判が良くて……。
Tori.:前に比べてパンチが2倍になったと思います。
Aya:去年、Dolce&Gabbanaのショーでミラノへ行った時に、飛行機の中でティム・バートンの映画をやっていたんです。ティム・バートンの映画には、毎回全く同じ双子が出てくるのですが、その映画を観て、私たちもメイクを一緒にした方が存在感が引き立つと思いAMIちゃんと相談して、私がAMIちゃんのピンクヘアに合わせることにしました。
Tori.:ティム・バートンの映画がキッカケなんて可愛い。また何年か経ったら違う物に影響されて変わってるかもしれないですね。
−−Tori.さんがヘアメイクアップアーティストを目指したきっかけは?
Tori.:初めは5年間ぐらい美容師をやっていたんです。その後、アシスタントとしてフリーの方に2年間就いた後、独立しました。美容師もすごく素敵な仕事ですが、その美容師のアシスタントをしている時に、この人、チークをこうしたらもっと可愛くなるのに……とか、リップがこうならもっと魅力的なのに……、なんて思うことがよくあったので、最後の仕上げの時に“こうしてみない?”とお客様に提案していました。すると、みなさん来たときよりもすごく喜んで帰ってくれて……。そんなことをしているうちに、メイクさんの仕事も楽しそうだと思うようになりました。メイクだけ、髪型だけ、洋服だけで生活している人はいないので、女の子のヘアスタイルだけに特化するより、引きで物事全体を見ることができたらいいな、と思ったのがきっかけす。
−−撮影やプライベートで女の子に対して着目するポイントはどこですか?
Tori.:ファッションの撮影と、日常生活では目線が違いますが、ファッションページは、モデルさんや洋服がたつようにすることが大事だと思います。あとは、撮影場所とか、洋服を作った人の意図を考慮した上で、最終的にヘアメイクでプラスアルファします。1点を見るより全体を見た方が逆にポイントが映えてみえると思います。対して人の場合は、その人のライフスタイルも全て含めて似合う物が大事になってくるし、引きで見た方がその人のパーソナルな部分が見えてくるんです。
−−今回のカタログのメイクについて教えてください。
Tori:キャットラインと赤リップは、jouetieの定番ですが、毎シーズンラインの形や赤リップの色味や質感が絶妙に違っています。今回のキャットラインは、跳ね上げるより少し横長に書き、リップは、洋服によって絶妙に色味を変えていますが、基本は、発色が良くてオレンジ味が強い赤にしました。そして、AMIAYAさんのからラメを使いたいという希望があったので、大きさや形が違うラメをいくつか使い分けています。ここ数年、AMIAYAさんの普段のメイクを見ていて思うんですが、時代やその時々の空気を取り入れて、自分に合うようにアレンジするのがすごく上手ですよね。jouetieは二人の分身みたいなものだと思うので、AMIAYAイズムをメイクにも注入できたらと思いながらいつもメイクしています。